院長ごあいさつ

 図南病院は昭和42年4月に当地に開院し50周年を迎えました。開院以来内科、外科を中心としてとくに消化器疾患の診断・治療を特色として地域医療の一端を担ってまいりましたが、現在は整形外科、放射線科を含めていわゆる”common disease”に対して適切な診療を行うことを基本方針として診療を行っています。組織としては平成15年には特定医療法人化を果たし民間病院ではあっても個人のものではなく「地域の財産」となる病院となることを目標として努力を続けています。
 平成12年からは緩和ケア病棟を開設し、特にがん患者さんの終末期医療にも取り組んでまいりました。また、平成16年には全国で7番目となる「創傷ケアセンター」をスタートさせこれまで集中的な治療の対象から外れていた難治性創傷の専門治療センターとしての機能を果たしてきています。更に糖尿病など足のリスクが高い患者さんを対象にフットケア外来を開設致しました。また、患者さんにとって侵襲が少ない方法で治療を行うIVRにも力を入れ、肝臓内科と放射線科との協力体制の下、年間100例を超える肝癌のカテーテル治療を行っているほか、圧迫骨折に対する椎体形成術(PVP)の症例数も整形外科と放射線科との協力で全国5位(IVR学会登録数)となっています。
 こうした特色を活かしながら「よくある病気をきちんと診療する」ことを基本に地域の病院としての機能をさらに高めてゆきたいと考えています。

 当院は平成11年に訪問看護ステーションしもぢを開設し在宅医療にも取り組んできましたが、平成22年には高知県で第1号の在宅療養支援病院の認可を受け24時間体制での在宅医療に対応しています。とくにがん医療および緩和医療において入院か在宅かといった二者択一ではなくそれぞれの患者さん、ご家族にふさわしい医療・介護が提供できるような環境を提供してゆきたいと思います。がん医療における「診断から看取りまで」を目標として緩和ケアも含めた切れ目のない医療を目指します。
 当院は183床と規模的には中小病院であり、すべての領域をカバーできるわけではありませんが、我々のテリトリーとする分野では高度な診療レベルと地域の開業医としてのホスピタリティを併せ持つ病院でありたいと願っています。医療を取り巻く環境には厳しいものがありますが、地域の皆様のご理解とご支援をお願い致します。 

平成28年7月
院長 久 直史

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