平成30年度 図南病院 病院指標

当院には、緩和ケア外来、緩和ケア病棟があり、他医療機関からの悪性疾患の紹介患者が内科・外科ともに上位を占めています。
上位1位の患者様は、肝臓のがんで抗がん剤の投与による治療をした患者様です。

上位4位ともにがんの患者様です。他医療機関から在宅復帰に向けて、リハビリ目的に転医になる患者様が多いですが、自院の一般病棟から緩和ケア病棟に転棟される患者様もおいでます。その為、自院の平均在院日数は全国の在院日数よりも長くなっております。

上位1位の手術は、胸水・腹水からがん細胞、血球、細菌など細胞成分を除去し、体に必要な蛋白(アルブミン、グロブリン)を回収して血管内に戻して再利用する治療です。入院日数は、2～3日以内です。
上位2位の手術は、局所麻酔でお腹の皮膚から直接胃を穿刺して胃瘻を挿入します。患者様が少しでも口から食べられる場合併用でき、胃瘻をしながら食べる訓練をすることも可能です。
上位3位の手術は、血管が出にくく注射が入りにくい方、注射してもすぐ漏れてしまう方、漏れたら皮膚に重大な障害を与える可能性のある薬を使用しなければならない患者様には、何回も針を差しかえたりする苦痛をかけない為に鎖骨の静脈から細い管を心臓の近くまで入れて「リザーバー」という小さな器械に接続し、胸の所に埋め込みます。そうすると、皮膚の上から「リザーバー」に針を刺すだけで、確実に静脈へ点滴あるいは薬剤が投与できるようになります。